Focal Points

2017.10.27 Fri

【11月号プレビュー】
スターリンとヒトラー
――二十世紀を分けた独裁者の思想と地政学戦略、ほか

地政学をゼロサムで捉え、ソビエトとイギリスの双方を粉砕する必要があったヒトラーの選択肢は、スターリンとの不可侵条約をさらに深化させて、大英帝国のすべてを手に入れる作戦に乗り出すべきか、ターゲットをソビエトに据え、大英帝国の攻略を後回しにすべきか、というものであった。一方、スターリンは、軍備増強路線で戦争に備えつつも、ドイツがイギリスとの対決へと向かうような環境を作り出そうとしていた。彼は、物資供給を必要としているドイツが、その供給を途絶えさせるソビエトとの戦争を開始するのは自滅的だと読んでいた。・・・(コトキン)

最強の国アメリカという構想はすでに破綻し、「アメリカ・ファースト」が人々に支持されている。もっとも、トランプは外交領域では「アメリカ・ファースト」ではなく、エンゲージメント戦略をとっている。問題は、彼が十分な情報に基づかない、衝動的で、気まぐれな外交決定をしていることだ。必要とされているのは、戦間期に一時的に台頭したアメリカ・ファースト運動の主張をバランスよく解釈することだろう。(べーせビッチ)

現在の米欧間の不和には劇場的な要素がある。すべてのプレイヤーたちが、危機を利用して、みずからのアジェンダや主張を推進しようとしている。ヨーロッパの「自立」を求める勢力は、「トランプの登場によってアメリカを永遠に頼りにできないことが明らかになった」という認識が浮上したことを歓迎している。トランプも、ヨーロッパの反発を、米国内における支持基盤の動員には役に立つと考えている。しかしどちらも実際には、本気で米欧同盟を破壊したいとは、これまでのところ考えていない。(グッドハート)




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