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2016.06.16 Thu

米金融政策と世界経済
―― 米金融政策の国際的衝撃

ユーロ圏以外の世界の貿易決済の大部分、そして外貨準備の60%には依然として米ドルが利用されており、当然、FRBの金融政策の変更は、グローバル市場に瞬時に大きな影響を与え、途上国へのキャピタルフローを極端に変化させ、途上国通貨の米ドルに対する価値は激しく変動する。この意味において、途上国の金融政策上の主権は事実上形骸化している。(ステイル)

量的緩和と極端な低金利政策が経済にダメージを与えかねない大きな金融リスクを作り出していることはいまや明らかだろう。これらの政策によって、株式、格付けの低い債券、民間不動産の価格が押し上げられ、結局、資産バブル崩壊の伏線が創り出されつつある。(フェルドシュタイン)

グレートリセッションを引き起こしたのは、住宅市場の崩壊と混乱ではなく、連邦準備制度(Fed)の金融政策上の判断ミスだった。住宅市場が崩壊への道をたどり始めて2年後の2008年半ばには、さらに深刻な問題が表面化していた。だが、Fedは、おそらくは原油価格の上昇に派生するインフレを警戒して、問題を相殺するのに必要な迅速な利下げを実施せず、その結果、名目国内総生産(NGDP)は急速に低下し、失業率が急速に上昇した。(サムナー)

6月号から

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