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イラン戦争とサウジ
―― アメリカ後の中東と新多国間枠組み

マリア・ファンタッピー イタリア国際問題研究所 地中海・中東・アフリカ・プログラム責任者
バリ・ナスル ジョンズ・ホプキンス大学高等国際関係大学院 教授(国際関係、中東研究)

Can Saudi Arabia Keep Hedging? The Iran War Has Altered the Gulf's Balance of Power—and the Kingdom's Calculus

Maria Fantappie ローマにある国際問題研究所の地中海・中東・アフリカ・プログラムの責任者。
Vali Nasr ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院(SAIS)の国際関係・中東研究教授で、『イランの大戦略:政治史』の著者。

2026年6月号掲載論文

サウジアラビアは、イランであれ、イスラエルであれ、地域覇権国が出現することは望んでいない。一方で、アメリカの安全保障関与はもはや信用していない。引き続きアメリカに一定の支援を求めつつも、サウジは、今後、エジプト、パキスタン、トルコとの地域的連帯を深化させ、中国への依存度を高めていくと考えられる。ペルシャ湾の安全をめぐるイランとの合意も模索するだろう。自国の路線に、対イラン強硬派のアラブ首長国連邦やバーレーンを含む、湾岸協力会議(GCC)メンバーの立場を集約できれば、サウジは、イラン戦争後に、地域および世界的な影響力の低下に直面するのではなく、むしろ、それを拡大させるチャンスを手にできるかもしれない。

  • 複雑な構図
  • 崩壊したバランス
  • 4カ国枠組み
  • 新しい見取り図

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