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「グローバルサウス」の問題点
―― 欧米諸国の思い込みと誤解

コンフォート・エロー 国際危機グループ会長

The Trouble With “the Global South”: What the West Gets Wrong About the Rest

Comfort Ero 英国際開発省、英国際戦略研究所などを経て、現在は、国際的非政府組織、インターナショナル・クライシス・グループ(国際危機グループ)の会長。

2024年5月号掲載論文

現在の欧米における多くの政策論争では、「グローバルサウス」の存在が既成事実とみなされている。だが、グローバルサウスをまとまりのある連合としてとらえると、各国の個別の懸念を単純化したり、無視したりすることになりかねない。ブラジルやインドとの関係を強化すれば、他のグローバルサウス諸国も後からついてくると考えられている。これでは、債務、気候変動、人口動態、国内暴力など、各国の政治を形作っている固有の圧力がみえなくなってしまう。アジア、アフリカ、ラテンアメリカの国々を地政学的ブロックとして扱っても、彼らが直面する問題の解決にはつながらないし、アメリカとそのパートナーが求める影響力を確保することもできないだろう。

  • グローバルサウスとは
  • 欧米のダブルスタンダード批判
  • 指導国はあるのか
  • 真の問題を解決する

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