24K-Production / Shutterstock.com

ウクライナ戦争とグローバルサウス
―― 多極世界における途上国の立場

マティアス・スペクター ジェトゥリオ・ヴァルガス財団 教授(国際関係論)

In Defense of the Fence Sitter : What the West Gets Wrong About Hedging

Matias Spektor ブラジル・サンパウロにあるジェトゥリオ・ヴァルガス財団の教授(国際関係論)で、カーネギー国際平和財団非常勤スカラー。プリンストン大学客員スカラー。専門はグローバルサウスの国際安全保障、気候変動、米ブラジル関係など。

2023年6月号掲載論文

インド、インドネシア、ブラジルからトルコ、ナイジェリア、南アフリカにいたるまで、世界の途上国の多くは、ウクライナ戦争を含めて、主要国との厄介ごとに巻き込まれるのを避け、将来への保険、リスクヘッジ策をとるようになった。物質的な譲歩を得るためだけでない。自らの地位を高めるためにリスクヘッジ策をとり、多極化を国際秩序における地位向上のチャンスとして前向きに捉えている。欧米は、グローバルサウスの主要国が北京やモスクワの政策に幻滅しつつあることが作り出す機会にもっと注目すべきだろう。主要途上国は、気候変動対策だけでなく、世界経済の混乱を阻止する上でも、中国の台頭やロシアの復権を管理していく上でも欠かせない存在だ。・・・

  • 途上国の立場
  • それぞれの事情
  • アメリカの偽善に対する反発
  • 多極世界と途上国
  • 途上国の問題意識に配慮を

この論文はSubscribers’ Onlyです。


フォーリン・アフェアーズリポート定期購読会員の方のみご覧いただけます。
会員の方は上記からログインしてください。 まだ会員でない方および購読期間が切れて3ヶ月以上経った方はこちらから購読をお申込みください。会員の方で購読期間が切れている方はこちらからご更新をお願いいたします。

なお、Subscribers' Onlyの論文は、クレジットカード決済後にご覧いただけます。リアルタイムでパスワードが発行されますので、論文データベースを直ちに閲覧いただけます。また、同一のアカウントで同時に複数の端末で閲覧することはできません。別の端末からログインがあった場合は、先にログインしていた端末では自動的にログアウトされます。

(C) Copyright 2023 by the Council on Foreign Relations, Inc., and Foreign Affairs, Japan

Page Top