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中国とウクライナ戦争
―― 対ロシア支援の論理と結末

リアナ・フィクス 米外交問題評議会 フェロー(ヨーロッパ担当)
マイケル・キマージ カトリック大学 教授(歴史学)

How China Could Save Putin’s War in Ukraine: The Logic and Consequences of Chinese Military Support for Russia

Liana Fix ドイツの歴史家、政治学者で、現在は米外交問題評議会フェロー(ヨーロッパ担当)。独ケルバー財団の研究員(国際関係)、ジャーマン・マーシャル財団のレジデントフェローなどを経て現職。専門はロシア、東ヨーロッパ。
Michael Kimmage 米カトリック大学教授(歴史学)、ジャーマン・マーシャル財団の客員研究員。2014年から2016年まで、米国務省の政策企画部スタッフとして、ロシア・ウクライナを担当した。フォーリン・アフェアーズでは、「プーチンを育んだロシア的価値―ロシア文化に配慮した外交アプローチを」(2018年9月号)、「ロシアとウクライナの紛争リスク―― キエフの親欧米路線とロシアの立場」(2022年1月号)などを発表している。

2023年6月号掲載論文

ウクライナ戦争の傍観者として振る舞うことで、これまで中国は恩恵を確保してきたが、今後はそうはいかないだろう。ロシアの敗北は中国の利益にならないからだ。ロシアが敗北すれば、アメリカは中国とのライバル競争にエネルギーと資源を集中できる環境を手にする。このような事態を防ぐために、中国はロシアに対して、経済的、精神的支援だけでなく、殺傷能力のある兵器を提供することもできる。戦争を長引かせ、ロシアの敗北を食い止めるため、あるいは何らかのロシアの勝利を早めるために、これらの支援を提供できる。中国の参戦は国際関係の新たなページを開くことになる。ウクライナ紛争を世界規模の紛争に変え、中国と欧米間の敵対関係はさらに深刻になるだろう。・・・

  • 中国が参戦すれば
  • 中国の計算
  • プーチンを助ければ・・・
  • ヨーロッパを失う

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