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台湾有事と日米同盟
―― 事前協議で解決しておくべき課題

デビッド・サックス  米外交問題評議会リサーチフェロー

The United States and Japan Should Prepare for Chinese Aggression Against Taiwan

David Sachs 米外交問題評議会のリサーチフェロー。専門は米中、米台湾関係。外交雄問題評議会会長のリサーチ担当特別補佐官を経て現職。

2022年2月号掲載論文

中国は尖閣諸島を「台湾省」の一部とみなしているため、台湾をめぐって紛争になれば、尖閣諸島も攻略しようとするかもしれない。米軍の介入にもかかわらず、中国が目的を達成すれば、日本は、同盟国のアメリカはひどく弱体化したとみなし、外交政策や防衛態勢を根本的に見直さざるを得なくなるだろう。中国による台湾編入が成功すれば、日本の経済的安全保障も損なわれる。だが、市民の平和主義が根強いために、アメリカを支援することに伴う潜在的なコストやリスクが、日本による支援を制約することになるかもしれない。アメリカにとって重要なのは、中国が挑発もされないのに台湾を攻撃した場合に日本がどのように反応するか、東京がどのようなタイプの支援をどの程度提供する用意があるかについての理解を深めておくことだろう。

  • 台湾有事と日本の立場
  • 日米同盟の課題
  • どこまで協調できるか
  • 日米協調の具体像

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