Daniel Oberhaus, CC BY 4.0 httpscreativecommons.orglicensesby4.0, via Wikimedia Commons

地政学パワーとしてのビッグテック
―― 米中対立と世界秩序を左右するプレイヤー

イアン・ブレマー ユーラシアグループ社長

The Technopolar Moment How Digital Powers Will Reshape the Global Order

Ian Bremmer ユーラシアグループ社長。フォーリン・アフェアーズでは、「政治的正統性の危機」(2014年1月号)などを発表している。

2021年12月号掲載論文

ほぼ400年にわたって国家は国際政治の主要なアクターとして活動してきたが、それも変化し始めている。いまやビッグテックは政府に匹敵する地政学的影響力をもち始めている。ビッグテックの地政学的な姿勢や世界観を規定しているのはグローバリズム(アップル、グーグル、フェイスブック)、ナショナリズム(マイクロソフト、Amazon)、テクノユートピアニズム(テスラ)という三つの大きな思想・立場で、国家の立場ではない。国家的な優先事項を追求するために、大国の政治家が巨大テクノロジー企業をたんなる地政学的なチェスの駒として自由に動かせる時代は終わりつつある。テクノロジー企業は名実ともに独立した地政学アクターになり、米中対立だけでなく、今後の秩序を左右する大きな影響力をもち始めている。

  • 新しい地政学プレイヤー
  • ビッグテックが規定する社会
  • 国とビッグテックのせめぎ合い
  • ビッグテックを分類すると
  • デジタル世界の未来
  • 新しいデジタル世界

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