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環太平洋パートナーシップへの復帰を
―― CPTPPのアメリカにとっての価値

ウェンディ・カトラー  元米通商代表部(USTR)次席代表代行

America Must Return to the Trans-Pacific Partnership Washington Can’t Shape Global Trade From the Sidelines

Wendy Cutler アジアソサエティ政策研究所の副会長。米通商代表部次席代表代行(2013―2015)を経て現職。

2021年10月号掲載論文

ワシントンでは「アメリカ抜きではTPPは静かに死を迎える」と考えられてきた。しかし、そうはならなかった。日本率いる残されたメンバーはCPTPPと名称を変更し、2018年に合意をまとめた。アメリカがCPTPPに参加すべき理由は数多くあるが、もっとも重要な要因はやはり中国だ。北京は(すでに正式加盟を申請し)CPTPPに参加する態勢を整えているかもしれない。中国がCPTPPのルールを守るのは難しいとしても、それで協定に参加できないということにはならない。市場が拡大することの魅力だけでなく、中国の参加を、重要な改革を先送りする機会とみなすメンバーも出てくるだろう。中国との競争を展開しているだけに、この協定はアメリカ経済にとってだけでなく、ワシントンの世界的影響力にとっても大きな価値をもつ。

  • TPPへの復帰を
  • 離脱から復帰へ
  • 中国の台頭を抑制する
  • 加盟へのロードマップ

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