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米同盟国が核武装するとき
―― クレディビリティの失墜と核拡散の脅威

チャック・ヘーゲル 元米国防長官(2013―15) マルコム・リフキンド 元英外務大臣(1995―97) ケビン・ラッド アジア・ソサエティ会長 アイボ・ダールダー シカゴ外交問題評議会会長

When Allies Go Nuclear How to Prevent the Next Proliferation Threat

Chuck Hagel アメリカの政治家で、上院議員(ネブラスカ州、民主党)を経てオバマ政権の米国防長官(2013―15)を務めた。 Malcolm Rifkind イギリスの政治家で、国防大臣(1992―95)、外相(1995―97)を歴任し、2015年まで下院議員として活動した。 Kevin Rudd オーストラリアの外交官、政治家で現在はニューヨークのアジア・ソサエティ会長。元オーストラリア首相(2007―13)。 Ivo Daalder シカゴ外交問題評議会会長。外交問題評議会やブルッキングス研究所のシニアフェロー、国家安全保障会議スタッフ、NATOアメリカ政府代表(2009―13)などを経て、現職。

2021年7月号掲載論文

中国とロシアが核戦力を近代化し、強硬路線に転じるにつれて、アジアとヨーロッパ双方の米同盟諸国は軍事的脅威の高まりにさらされている。一方で「アメリカは長年の軍備管理合意から距離を置き、米市民も、もはやグローバルなエンゲージメントに前向きではない」と同盟諸国はみている。このために「自国の防衛と安全保障をワシントンに頼れるのか、それとも、核武装を考える時期がきたのか」と考え始めている。脅かされているのは、アメリカへの信頼そして地球上で最大の破壊力をもつ兵器の拡散を阻止してきた数十年にわたる成功にほかならない。うまく対処しない限り、アメリカの同盟諸国は核武装を選択することになるかもしれない。

  • 忌まわしいシナリオ
  • 日本・韓国・豪州
  • 信頼性の回復へ
  • 何が危機に瀕しているか

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