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データ量が経済とイノベーションを左右する
―― データアクセスとプライバシーの間

マシュー・スローター  ダートマス・カレッジ ビジネススクール 教授(国際ビジネス) デビッド・マコーミック   ブリッジウォーター・アソシエーツ 最高経営責任者

Data Is Power
Washington Needs to Craft New Rules for the Digital Age

Matthew J. Slaughter ダートマス大学タックビジネススクール教授(国際ビジネス)で、同学院長。2005年から2007年まで大統領経済諮問委員会のメンバーを務めた。フォーリン・アフェアーズでは、「コロナウイルス恐慌を回避せよ―― 求められる戦時経済的精神」(2020年5月号)などを発表している。 David H. McCormick グローバルマクロ投資会社ブリッジウォーター・アソシエーツCEO。ジョージ・W・ブッシュ政権で商務省、国家安全保障会議、財務省の高官ポストを歴任した。

2021年6月号掲載論文

持続的な生産性の優位は国がアクセスできるデータの量に左右され始めている。自律走行車であれ、人工知能であれ、膨大な量のデータがイノベーションを左右するからだ。専門家が言うように「大量のデータにアクセスできる優秀な科学者は、一定量のデータにしかアクセスできないスーパーサイエンティストに勝る」。一方、データを管理する国際的な枠組みがなければ、市民のプライバシーが脅かされる。データが国境を越えて移動することを認めるのなら、政府は、どうやって自国民のプライバシーを保護できるのか。データはイノベーションを推進し、経済パワーを生み出し、国家安全保障にも関わってくる。アメリカを含む民主諸国は、テクノ権威主義モデルに対抗するためにも、データの潜在能力を引き出せる新しい国際枠組みを構築する必要がある。

  • データ管理枠組みを
  • データとイノベーション
  • パッチワークのルール
  • データがもたらす優位
  • データフローを管理する
  • 国際的データ枠組み構築の価値

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