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米外交再創造のとき
―― 路線修復では新環境に対応できない

ジェシカ・T・マシューズ  カーネギー国際平和財団前会長

Present at the Re-creation?
U.S. Foreign Policy Must Be Remade, Not Restored

Jessica T. Mathews アメリカのジャーナリスト、研究者、平和活動家。カーネギー国際平和財団特別フェロー。2015年まで同財団会長を務めた。環境問題を安全保障の一部として位置づけた記念碑的な論文「安全保障の再定義」(REDIFINING SECURUTY, Foreign Affairs, Spring 1989)の著者で、軍事一辺倒の安全保障論を批判したことで有名。こうしたマシューズの主張は、冷戦の終結とともに一躍クローズアップされた。「パワーシフト」(フォーリン・アフェアーズ傑作選1922―1999 下巻収録)も、NGOや民間組織を冷戦後の新秩序のアクターとして位置づけたとして世界的に大きな注目を集めた。

2021年3月号掲載論文

世界もアメリカもあまりにも大きく変わってしまった以上、トランプ前の時代に戻るのはもはや不可能だ。長年の同盟関係に疑問を投げかけ、権威主義的な支配者にエンゲージし、国際組織や条約から離脱するに及び、アメリカ外交の基盤は大きく切り裂かれてしまった。しかも、社会が二極化し、上下院ともほぼ政治的に二分されている。ほとんどの政策変更が政治論争化するのは避けられない。そして、グローバル世界のパワーは分散し、アメリカの国際的名声は失墜している。バイデンが直面するのはとかく慎重で、ときにはアメリカに懐疑的な姿勢を示す外国のパートナーたちだ。ワシントンが自らの目標を達成したければ、米社会の傷を癒すとともに、世界を説得する力を取り戻さなければならない。

  • かつてない世界
  • 事態を修復する
  • 中間層のための外交政策
  • 対中政策のリスク
  • 戦争なき戦後思想を

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