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迫り来るグローバル食糧危機
―― コロナウイルスと飢餓の脅威

デビッド・M・ビーズリー 国連世界食糧計画 事務局長

The Looming Hunger Pandemic Coronavirus Threatens to Push Millions into Starvation

David M. Beasley アメリカの政治家で、国連世界食糧計画の事務局長。サウスカロライナ州の州知事などを経て現職。

2020年8月号掲載論文

COVID19が引き起こすパンデミックによって、飢餓状態に追い込まれる人が急増する事態を警戒しなければならない。もちろん、世界の飢餓人口を増大させる最大の要因は紛争であり、飢餓に苦しむ人々の60%が紛争地域に暮らしている。気候変動も人々を飢餓に追いやる大きな要因だ。だが、これらの危機にCOVID19が追い討ちをかけている。「突発的飢餓に陥る人は年末までにほぼ倍増し、2億6500万に達する」と、われわれ国連世界食糧計画(WFP)は予測している。決意に満ちた行動をとらない限り、飢餓や貧困が深刻化し、コストの嵩む、カオティックな時代に直面する危険がある。

  • 慢性的飢餓と突発的飢餓
  • GDPと食糧安全保障
  • 食糧危機と難民

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