Photo / Kremlin.ru

米ロ関係の真実
―― 何も期待できない理由

マイケル・マクフォール スタンフォード大学 フリーマン・スポグリ国際研究所 ディレクター

Russia as It Is
A Grand Strategy for Confronting Putin

Michael McFaul
アメリカの政治学者で、専門はロシア政治。国家安全保障会議、大統領特別補佐官を経て、駐ロシア・アメリカ大使(2012―2014)を務めた。現在は、スタンフォード大学フリーマン・スポグリ国際研究所ディレクター。最近の著書にFrom Cold War to Hot Peace: An American Ambassador in Putin’s Russiaがある。

2018年8月号掲載論文

2011年までには、2期目にプーチンがロシア市民と交わした暗黙の社会契約、つまり、「政府が経済成長を提供する代わりに、民衆は政治に口出しをしない」という契約の前提は崩れ始めていた。こうしてプーチンは外に敵を定める戦術を採り始めた。悪意に満ちた欧米から祖国を防衛することを訴え、反プーチンデモの指導者たちを「アメリカのエージェント」と批判するようになった。いまや彼は、「退廃した欧米」と闘う新しいナショナリズムのリーダーを自認し、この立場が彼を政治的に支えている。プーチンが権力の座にある限り、ロシアを変化させるのはほぼ不可能だろう。ワシントンが望み得る最善は、選択的協調路線をとりつつも、基本的には、モスクワの外国での行動を牽制し、ロシアが内側から変化するのを待つ、辛抱強い封じ込め政策をとることだろう。

  • 冷戦ではなく、「熱い平和」
  • 冷戦後の米ロ関係
  • 何が協調の流れを遮断したか
  • ロシア封じ込めを
  • 封じ込めと選択的協調
  • 戦略的忍耐

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