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ウクライナの混迷とシリア介入
―― プーチンの策謀に欧米はどう対処すべきか

ミッチェル・オレンシュタイン ペンシルベニア大学教授(政治学)

Russia's Desperate Measure

Mitchell A. Orenstein ペンシルベニア大学教授で、専門は中東欧の政治。

2015年11月号掲載論文

なぜプーチンはシリア紛争に軍事介入したのか。第1の目的は、ウクライナという言葉を新聞のヘッドラインから消すことだ。モスクワの外交担当者たちは、ウクライナ問題が国際社会のアジェンダの後方に位置づけられるようになれば、欧米の問題意識も薄れ、最終的に対ロシア制裁も緩和されるのではないかと期待している。第2に、シリアに関与することで、「欧米が取引しなければならない世界の指導者としての地位を再確立できる」とプーチンは考えたようだ。欧米は安易にプーチンの策謀に調子を合わせるのではなく、この「プーチンのあがき」をうまく利用して、ウクライナ問題をめぐってロシアから譲歩を引き出すべきだろう。

  • 追い込まれたプーチン
  • ウクライナをめぐるプーチンの誤算
  • そしてシリアへの介入
  • ワシントンはどう対応すべきか

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