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バラク・オバマと米中東政策の分水嶺
―― なぜアラブの春を支持し、中東不介入策を貫いたか

マーク・リンチ ジョージ・ワシントン大学教授(政治学)

Obama and the Middle East

Marc Lynch ジョージ・ワシントン大学教授(政治学)。専門は中東政治、アラブのメディアと世論、イスラム主義運動など。The New Arab Warを近く出版予定。

2015年10月号掲載論文

ブッシュ政権期には、アラブの独裁者たちはテロ戦略・イラン戦略をめぐってアメリカと足並みさえ合わせれば、ワシントンの民主化要求をかわせると読んでいた。自分たちの利益に合致する地域秩序をあえて覆したいと望む中東の指導者はほとんどいなかった。だが、アラブの春に直面したオバマは独裁政権の指導者ではなく、街頭デモに繰り出した民衆を明確に支持し、ムスリム同胞団の政治参加を認めた。さらに、米軍の過大な地域関与を控え、基本的に不介入路線をとった。オバマはシリア紛争への踏み込んだ関与を避け、イラクから部隊を撤退させ、イランとの核合意をまとめ、アラブの春を支持した。おそらく、次期大統領はオバマの路線から距離を置こうとするだろう。しかし、結局は、容易ならざる中東の現実とオバマの選択の正しさを思い知ることになるだろう。

  • オバマの戦略ビジョン
  • 実現されなかったビジョン
  • なぜイラン問題を優先したか
  • アラブの春をなぜ支持したか
  • 紛争への介入と不介入
  • アラブの春の挫折とイスラム国の台頭
  • 米中東政策の分水嶺か

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