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民主世界と中国の冷戦
―― 北京との共存はあり得ない

アーロン・L・フリードバーグ プリンストン大学教授(政治・国際関係)

An Answer to Aggression How to Push Back Against Beijing

Aaron L. Friedberg プリンストン大学教授(政治学)。2003―2005年にブッシュ政権のチェイニー副大統領の副補佐官(国家安全保障担当)を務めた。最近の著書にBeyond Air-Sea Battle: The Debate Over US Military Strategy in Asia (Routledge, 2014) がある。

2020年10月号掲載論文

欧米の期待に反し、政治体制の締め付けを緩め、開放的政策をとるどころか、習近平は国内で異常なまでに残忍で抑圧的な政策をとり、対外的にもより攻撃的な路線をとるようになった。アメリカに代わって世界を主導する経済・技術大国となり、アメリカの東アジアでの優位を切り崩そうとしている。北京は、民主社会の開放性につけ込んで、相手国における対中イメージと政策を特定の方向に向かわせようと画策している。だが、北京は、中国市民を恐れている。自分たちが「社会の安定」と称するものを無理矢理受け入れさせるために大きな努力をし、国内の治安部隊やハイテク監視プログラムに数十億ドルを費やしている。共産党が絶対的な権力をもつ中国が、リベラルな民主世界が強く団結している世界において快適に共存できるとは考え難いし、民主世界が団結を維持できれば、中国が変わるまで、ライバル関係が続くのは避けられないだろう。

  • 米中衝突
  • 対策はあるか
  • 中国の地域・グローバル戦略
  • 協調と競争の間
  • アジアのバトルグラウンド
  • 二つの経済
  • 開放的社会を守る
  • 途上国の支持を勝ち取る
  • 抑圧の理由
  • 長い闘い

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