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現存する大国間戦争のリスク
―― 楽観派はどこで間違えたか

タニーシャ・M・ファザル ミネソタ大学准教授(政治学) ポール・ポースト シカゴ大学准教授(政治学)

War Is Not Over What the Optimists Get Wrong About Conflict

Tanisha M. Fazal アメリカの政治学者で、ミネソタ大学准教授(政治学)。著書にWars of Law: Unintended Consequences in the Regulation of Armed Conflict. Ithaca: Cornell University Press.がある。 Paul Poast アメリカの政治学者で、シカゴ大学准教授(政治学)、シカゴグローバルアフェアーズ評議会のフェロー(非常勤)。

2019年12月号掲載論文

「戦争が起きる頻度は着実に低下している。大国間戦争などもはや考えられず、あらゆるタイプの戦争がますます起きにくくなっている」。このように現状を捉えるコンセンサスが広がりをみせている。だが、この考えは間違っている。たしかに第三次世界大戦は起きていない。だからといって、それは、大国間平和の時代がそこにあることを意味しない。戦争が少なくなっていると過信すれば、いかなる衝突も瞬く間に危険な方向にエスカレートしていく恐れがあることを軽くみなし、壊滅的な結末に直面することになりかねない。国際政治の混沌とした本質からみれば、大規模な紛争が発生する可能性は常に存在する。

  • 平和の時代の到来か
  • 本当に平和になったのか
  • 世界大戦と大国間戦争の違い
  • 戦争の時代は続く
  • 警戒を怠るな

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