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今回ばかりは違う
―― 米外交の復活はあり得ない

ダニエル・W・ドレズナー フレッチャー法律外交大学院 教授(国際政治)

This time Is Different
Why U.S. Foreign Policy Will Never Recover

Daniel W. Drezner フレッチャー法律外交大学院 教授(国際政治)。

2019年5月号掲載論文

政治的二極化が常態化するにつれて、米議員たちは外交政策のことを次の選挙のためのオモチャとしかみなさなくなり、外交エリートたちは、大統領のことを部屋に残された「最後の大人」とみなし、大統領の外交権限肥大化を問題にしなかった。しかし、感情的で幼児並みの知性レベルしか示さない人物が大統領に就任する事態への準備はできていなかった。アメリカというジェンガータワーは辛うじて崩れずに建っているが、ブロックをあといくつか抜けば、ぐらつきは肉眼でもはっきりと分かるようになる。次期大統領が表面的取り繕いを超えた抜本的修復策をとるべき理由はここにある。指導者が正しいことを為すための政治的意思を示すように求めるべきタイミングでもある。しかし、今回ばかりは、本当に終わりかもしれない。

  • 秩序も米外交も崩壊寸前
  • 古き良き時代
  • 衰退というニューノーマル
  • 何を心配すべきか

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