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中国的世界ビジョンの盲点
―― グローバルな野心の正体

オリアナ・スカイラー・マストロ ジョージタウン大学助教(安全保障研究)

The Stealth Superpower
How China Hid Its Global Ambitions

Oriana Skylar Mastro ジョージタウン大学アシスタント・プロフェッサー(安全保障研究)、ペンタゴンの中国担当シニアアナリスト兼アメリカン・エンタープライズ研究所客員研究員。米外交問題評議会のフェロー(核安全保障フェロー)などを経て現職。著書The Costs of Conversation: Obstacles to Peace Talks in Wartimeが近く出版される。

2019年2月号掲載論文

北京はワシントンに代わって国際システムの頂点に立ちたいとは考えていないし、国際機関をリードしたり、中国の統治システムを世界に広めたりすることにも関心をもっていない。だが、インド太平洋地域からアメリカを締め出そうとしており、その帰結は、中国がアメリカに取って代わろうと試みた場合同様に深刻だ。カネをばらまけばアジア諸国を取り込めるし、国有企業はスパイ活動から北京が得た機密情報も利用できる。しかし中国にはアキレス腱がある。それは、中国が支配的な国家になれば、他の諸国にも恩恵がもたらされるという互恵的なグローバルなビジョンを示していないことだ。それだけに、他国も恩恵を得られる形で世界をリードしてきたアメリカが、自国第一主義に固執し、この包含的アプローチを捨て去るのは間違っている。

  • 新興大国の超大国への道
  • 中国はいかに台頭したか
  • 秩序の空白に目をつけた中国
  • どう対処すべきか
  • 中国のアキレス腱

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