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ポピュリズムとカトリック教会の分裂
―― リベラルな教皇フランシスコへの反発

R・R・レノ ファースト・シングズ誌編集長

The Populist Wave Hits the Catholic Church
How Pope Francis Triggered a Rebellion

R. R. Reno ファースト・シングズ誌編集長、元クレイトン大学教授(神学・倫理学)、近著にResurrecting the Idea of a Christian Society.

2019年1月号掲載論文

カトリック教会はいまや世俗政治の泥沼に引きずり込まれている。欧米諸国の政治を揺るがしている「エスタブリッシュメントに対するポピュリストの反乱」がカトリック教会にも影響を与えている。実際、教皇フランシスコは、カトリック教会を、「開放性」を支持する欧米の文化や政治エスタブリッシュメントの立場と一体化させている。結婚に関する教会のルール見直し、移民について教皇が示してきた見解は、どちらも欧米のアッパーミドルクラスのエリートの考え方と一致する。これに対する反動が教会内で起きている。欧米諸国の政治文化を揺るがしているポピュリズムが、いまや、カトリック教会も揺るがしている。

  • イデオロギー対立にあらず
  • 権威とモダニズム
  • 社会への開放
  • ネオリベラルな教皇

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