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戦後秩序は衰退から終焉へ
―― 壊滅的シナリオを回避するには

リチャード・ハース 米外交問題評議会会長

How a World Order Ends
And What Comes in Its Wake

Richard Haass 米外交問題評議会会長。最近の著書にA World in Disarray: American Foreign Policy and the Crisis of the Old Orderがある。

2019年1月号掲載論文

保護主義、ナショナリズム、ポピュリズムがさらに勢いをもち、民主主義は廃れていく。内戦や国家間紛争が頻発して常態化し、大国間のライバル関係も激化する。グローバルな課題に向けた国際協調も不可能になっていく。この描写に違和感を覚えないとすれば、現在の世界がこの方向に向かっているためだろう。但し、戦後秩序をもはや再生できないとしても、世界がシステミックリスクの瀬戸際にあるわけではない。それだけに、米中関係の破綻、ロシアとの衝突、中東での戦争、あるいは気候変動と、何がきっかけになるにせよ、それがシステミックな危機にならないようにしなければならない。世界が壊滅的な事態に遭遇するというシナリオが不可避でないことはグッドニュースだ。バッドニュースは、そうならないという確証が存在しないことだ。

  • 秩序の終わりをいかに管理するか
  • ナポレオン戦争とヨーロッパ協調
  • 何が秩序を衰退させるか
  • 二つの戦後秩序
  • 衰退の兆候
  • パワーシフト
  • 秩序の劣化を管理する

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