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温暖化と異常気象が人類を脅かす
―― ダメージ管理から環境浄化への道を

ビーラバドラン・ラマナタン
マルチェロ・サンチェス・ソロンド
パーサ・ダスグプタ
ヨアヒム・フォン・ブラウン
デビッド・ビクター

Climate Extremes and Global Health
New Ways to Make Progress

Veerabhadran Ramanathan カリフォルニア大学サンディエゴ校教授(大気・気候科学)
Marcelo Sanchez Sorondo ローマ法王庁科学アカデミー学長
Partha Dasgupta ケンブリッジ大学名誉教授
Joachim von Braun ボン大学教授(経済学、技術変化)
David G. Victor カリフォルニア大学サンディエゴ校教授(気候・大気科学、海洋物理学)

2018年9月号掲載論文

二酸化炭素の排出量は増え続けており、今後1世紀で、世界の気温は最低でも4度上昇する軌道にある。2050年を過ぎると、世界の人口の半数以上が、経験したことのない暑い夏に苦しめられるようになり、それ以降、地球の陸地の44%は乾燥し始める。温暖化した地球ではより極端な現象が起きるようになる。熱波、大暴風雨、干ばつなど(の異常気象)が気候変動によって引き起こされていることはいまや立証されている。熱波と干ばつが世界の穀倉地帯の多くを脅かし、市場はボラタイルになり、農産品価格も上昇する。異常気象が引き起こす災害は人間のメンタルヘルスにも悪影響を与える。実際、摂氏54度を上回れば、社会全体が冷静さを失う。もはや排出量をゼロに抑え込むだけでは十分ではない。すでに大気中にある約1兆トンの二酸化炭素を取り除かなければならない。

  • 気候変動リスクと先進国
  • 新しい災害サイエンス
  • 温暖化が人の健康を脅かす
  • 最悪のシナリオを回避するには

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