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習近平革命の本質と衝撃
―― 外交と内政の垣根を取り払った権威主義国家

エリザベス・エコノミー 米外交問題評議会シニアフェロー(中国担当)

China’s New Revolution: The Reign of Xi Jinping

Elizabeth C. Economy
米外交問題評議会シニアフェロー(中国担当)、アジア研究プログラム・ディレクター。最近の著書に、The Third Revolution: Xi Jinping and the New Chinese State (Oxford University Press, 2018)がある。この論文はThe Third Revolutionからの抜粋。

2018年6月号掲載論文

1940年代以降、毛沢東は共産革命を主導し、1970年代末以降は鄧小平が経済改革路線と低姿勢外交という第2の革命を通じて「中国経済の奇跡」の基盤を築いた。そしていまや、習近平は「第3の革命」に着手している。鄧小平が開始した「改革と開放プロセス」のペースを鈍化させるか覆し、新中国の原則をグローバルレベルで促進することに習は努めている。対外政策と国内政策の垣根を取り払い、その政治的モデルを輸出し、権威主義志向をもつ外国の指導者たちを支える一方で、国際法の基盤を損なう行動、他の諸国の主権を脅かす行動をとっている。いまや、中国は、非自由主義国家としては初めてリベラルな世界秩序におけるリーダーシップを模索している。

  • 第3の革命とは
  • 権力集中と監視システム
  • 中国モデルと対外的野望
  • 習近平を再考する
  • 中国に対する対抗策を
  • 厳格な相互主義を
  • 明確な対中対抗策を

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