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大統領と核兵器
―― 核兵器発射プロセスの見直しを

リチャード・K・ベッツ コロンビア大学教授
マシュー・C・ワックスマン コロンビア大学法科大学院教授

The President and the Bomb Reforming the Nuclear Launch Process

Richard K. Betts コロンビア大学教授で、同大学戦争と平和研究所のディレクター。米外交問題評議会のシニアフェロー(非常勤)。
Matthew C. Waxman コロンビア大学法科大学院教授で、米外交問題評議会シニアフェロー(非常勤)。

2018年4月号掲載論文

アメリカの情報機関によって北朝鮮の臨戦態勢が強化されていることが確認されれば、先制攻撃に向けた議論が高まるのは避けられない。しかし、それによって、核の使用を自粛する合理性が覆されてはならない。むしろ、そうした状況でも、政策決定者は通常戦力による先制攻撃能力を最大化することに努めるべきだろう。この側面からみても、核兵器発射の決定について「トップアドバイザーたちと協議するかどうかを大統領が決める」現行のシステムには問題がある。国防長官が核の先制使用の決定が最高司令官による本当の命令であることを確認し、司法長官が、それが合法的であること、つまり、大統領にはそうする法的権限があると保証するというもう一つのチェック機能をシステムに加える必要がある。現状では、核攻撃を固く決意した大統領の行動を阻むものは何もない。

  • 核攻撃決定プロセスの見直しを
  • 二つのシナリオ
  • どう改革するか
  • 不合理な命令にどう対処するか
  • 大統領の手を縛る
  • 憲法に反する?
  • リスクバランス

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