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政府は格差にどう対処していくべきか
―― アフター・ピケティ

メリッサ・S・カーニー メリーランド大学教授(経済学)

How Should Governments Address Inequality?: Putting Piketty into Practice

Melissa S. Kearneyメリーランド大学教授(経済学)で、全米経済研究所リサーチアソシエート。貧困と格差をテーマとする研究に従事している。

2017年12月号掲載論文

格差は貧困の世代間連鎖の罠を作り出し、社会的流動性を低下させ、非常に多くの人を周辺化させる。このような現象が政治的余波を伴うのは避けられない。ピケティは大きな富の格差の存在は、平等主義的な政策対応を求める声を高めると指摘した。しかし、これまで以上の大きな富を手にした富裕層は、そうした変化を阻む手段をもつようになる。ピケティが特定した問題は本質的に政治問題だが、それに対処していくには政治が不可欠であることに彼はほとんど関心を示していない。・・・極端な格差が経済安全保障や社会的流動性を脅かさないようにするには、どのような政策が必要なのか。そのためには、先ず、高額な報酬が支払われているエグゼクティブの所得が市場における効率的な働き、才能を反映したものなのか、それとも、それ以外のプロセスの結果なのかを解明しなければならない。

  • ピケティ後の格差論争
  • トップ富裕層
  • 経済への余波
  • ポピュリズムの台頭
  • 格差に対する処方箋

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