Focal Points

2023.5.25 Thu

<6月号プレビュー>
多極世界という神話、アメリカは中東をいかに失ったか、欧米の戦争疲れとロシアの偽情報

地域的なバランシングが可能な二つの大国が一緒になっても、グローバルなバランシングにはならない。そのためには、ロシアと中国がともにもっていない、そして、すぐにはもつことができない軍事力が必要になる。現状は、部分的ながらも、依然としてアメリカの一極支配構造にある。(ブルックス、ウォルフォース)

ワシントンの中東戦略は「妄想」に過ぎなかった。それは、高潔な意図を抱いた政治家たちが、実際には知識も関心もほとんどない地域に「壮大なアイデアを押し付ける」ことで作り上げられてきた。結局、ワシントンは長年、促進すべき何かではなく、「阻止すべき何か」で、中東をネガティブに定義してきた。(アンダーソン)

欧米市民は、これまで「同情疲れ」することなく、ウクライナがロシアの侵略を撃退するのを支援してきた。しかし、このコミットメントは永遠に続くものではないだろう。すでに多くの国でコミットメントは揺らぎ始めているのかもしれない。(ヤンコヴィッチ、サザン)

論文データベース

カスタマーサービス

平日10:00〜17:00

  • FAX03-5815-7153
  • general@foreignaffairsj.co.jp

Page Top