Focal Points

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2020.2.10 Mon

<2月号本日発売>
メリトクラシーと新エリート
―― 中間層の崩壊とエリートの呪縛

法学者ダニエル・マルコビッチは、新著『メリトクラシーの罠』で、メリトクラシー(能力主義)の勝者たちは、エリート校を卒業するや、金融や法律などの領域で莫大な給料を得る「上位労働者」になると指摘している。こうして、中間層にとっては「停滞・枯渇し、縮小する世界」が作り出された。機会の平等のためのツールとしてメリトクラシーを正当化し、その結果、格差がこれまでにないレベルに拡大し、特権を覆すどころか、メリトクラシーの勝者には効率的な相続メカニズムの基盤が提供された。・・・・・・但し、このマルコビッチの見方に説得力はない。・・・(レマン)

1980年代以降、先進国のエリートたちは、政策決定を市民への説明責任を負わない官僚や超国家組織に委ねてしまった。これが、欧米で「ポピュリスト・ナショナリズム」を急激に台頭させる環境を作り出した。・・・ナショナリズムジレンマを解くには、国家レベルでの民主的説明責任といった戦後リベラリズムの基本的やり方を復活させなければならない。(スナイダー)

ハイエクやミーゼスを中心とするレッセフェールを守ろうとするネオリベラルのエコノミストたちは、(政府の経済への介入を求める)民主的大衆のパワーも抑え込もうと試みた。彼らが見出した答は国家による恣意的な経済への介入を防ぐための「超国家主義」だった。1995年、ネオリベラルたちはWTOの設立によってついに勝利を手にする。・・・(ワートハイム)

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