Focal Points

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2018.8.7 Tue

<8月号プレビュー>
米ロ関係の真実
―― 何も期待できない理由

現状での米露関係をもっともうまく描写できる言葉は「冷戦」ではなく、「熱い平和」だろう。プーチンが今後もロシアの指導者であり続けること、欧米の民主主義と多国間組織に対する攻撃を近い将来に止めるはずがないことを、ワシントンは受け入れざるを得ないだろう。ワシントンは忍耐強くなければならない。プーチンが権力の座にある限り、ロシアを変化させるのはほぼ不可能だ。ワシントンが望み得る最善は、多くの場合、モスクワの外国での行動を牽制し、ロシアが内側から変化するのを待つことだろう。(マクフォール)

ロシアは、アメリカの民主主義を支える中核部分に大規模な攻撃を仕掛け、欧米の社会的平和を傷つけているだけでなく、世界中でアメリカの政策に反対している。予見可能な将来において、戦略的にも戦術的にも、ロシアがアメリカのパートナーにはなり得ないことは明らかだ。プーチンは、ロシアが地域的にも世界的にもより大きな役割を担うようになるには、アメリカのパワーを弱めなければならないと判断しているようだ。アメリカは、その挑戦に対して立ち上がる必要がある。(ブラックウィル、ゴードン)

クレムリンは、欧米を攻撃することで国内の政治腐敗や経済的停滞に人々が目を向けないようにし、ナショナリズム感情を煽り立てて国内の反体制派を抑え込み、民主主義国家を守勢に立たせることで欧米諸国が国内の分断線対策に専念せざるを得ない状況を作り出そうとしている。この状況に対抗していくには、ロシアの破壊活動から国を守るために、アメリカは民主的な同盟諸国とパートナーがその柔軟性と能力を高めていく試みを主導し、ロシアの有害な影響力行使のネットワークを根絶しなければならない。(バイデン、カーペンター )

2018年8月号プレビュー

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