Focal Points

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2018.4.17 Tue

最近の中国論文から
―― 中国のエネルギー地政学、人工知能と中国の軍事パワー、ほか

トランプ政権が石油・天然ガスを重視し、パリ協定に背を向けるなか、すでに中国は戦略的にクリーンエネルギー大国の道を歩みつつある。新エネルギー戦略が成功すれば、世界の気候変動との闘い、さらには地域的同盟関係や貿易関係の双方において、中国はアメリカに代わる最重要国に浮上する。一方で、現在のアメリカは、世界のエネルギー市場における優位を手放すリスクを冒している。しかし、もし強力なリーダーシップと長期的なコミットメントがあれば、エネルギー分野におけるアメリカの未来を数十年にわたって安泰にできるはずだ。(ジャッフェ)

AIを導入した戦闘が必要とするスピーディな決断に人間はついていけなくなるかもしれない。そうして軍は人間を戦場から引き揚げ始め、むしろ監視役に据え、無人システムに戦闘の大半を遂行させるようになるかもしれない。このように今後数十年もすれば、人工知能(AI)が戦争の概念を変化させる可能性がある。この技術的変化において中国軍がすでに達成している進展から、米軍は中国軍がAIの分野ですでにライバルになりつつあることを認め、人材の確保、投資の促進、技術漏洩の防止などに関して現状に即して計画を見直していく必要がある。(カニア)

伝統的なシェアリングエコノミーの最大の特徴は、既存資産の利用効率を向上させることにある。しかし、何百万もの新型の自転車や傘を大量に貸し出す中国企業は、過剰供給を作り出しているだけだ。要するに、欧米経済においてシェアリングエコノミーをイノベーティブでディスラプティブにした要因の多くが中国では欠落している。さらに、(携帯電話充電器や傘のような)安価な製品を相対的に高い利用料で貸し出すビジネスモデルは本質的な欠陥を抱えている。これが魅力的であり続けるはずはない。今後、持続不可能なモデルを採用したスタートアップ企業の破綻と統廃合が進むだろう。(ヤン)

2018年4月号

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