Focal Points

Photo/www.kremlin.ru

2017.11.29 Wed

【12月号プレビュー】
動き出した中東の地政学
―― 錯綜するサウジ、ロシア、イランの思惑

1932年の王国誕生以降、サウジアラビアとソビエト・ロシアは、中東におけるほぼすべての戦争や対立をめぐってことごとく別の立場をとってきた。しかし、プーチンはリヤドとの経済関係を強化し、アメリカと中東同盟国の関係に楔を打ち込みたいと考えている。一方サウジは、シリア問題をめぐっても、ロシアとの関係を通じて一定の機会を確保したいと考えている。・・・(ボーシェフスカヤ)

最近の政治的パージによって、ビン・サルマン皇太子は政治的ライバルを追い落としただけでなく、サウジの軍事組織の全てをいまや直接・間接に支配している。イラン脅威論を利用して国内のナショナリズムを煽りたてるビン・サルマンは、いまやサウジの権力を一手に担おうとしている。イランに対する強硬路線をとるビン・サルマンをイスラエルが支持し、対イランの新たな枢軸が形成されつつある。・・・(マティーセン)

サウジを経済・社会変革に駆り立てているのは、原油安ではなく、むしろ、ユースバルジに象徴される人口増大問題だ。たとえ原油価格が上昇しても、今後の人口増を考慮すれば、家計収入の80%が公的部門の給与とさまざまな補助金に依存している現在の経済モデルは維持できなくなる。経済改革の設計者(政府)と社会的安定の擁護者(治安当局)は、緊密に連携しながら、この国の文化的アイデンティティの中核部分を慎重に再調整していかなければならない。・・・(クローリー、ベンシー)

2017年12月号プレビュー

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