Focal Points

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2017.1.18 Wed

秩序を脅かす最大の脅威は米国内にある
―― 国際公共財を誰が支えるのか

「アメリカ、ヨーロッパその他におけるポピュリストの台頭は、最近におけるグローバル化の時代の終わりを意味し、1世紀前にグローバル化の時代が終わった後と同様に、今後、われわれは不穏な時代を迎えることになる」。こう考えるのがいまや一般的になっている。しかし、1世紀前とは大きく違って、いまや不穏な事態に陥るのを防ぐさまざまな国内的、国際的なバッファーがある。1930年代のような経済的、地政学的カオスへと陥っていくことはあり得ない。(ナイ)

他国の人々を魅了するソフトパワーという点では、現状でアメリカと競い合える国はない。なぜ27万の中国人学生がアメリカの大学で学んでいるのだろうか。なぜ習近平は娘をハーバードで学ばせたのか。・・・1930年代にヒトラーはアメリカとはまったく違う思想で他を魅了しようとした。(ナイ)

新興国が台頭し、欧米諸国が衰退していくにつれて、ルールを基盤とする開放的な国際秩序の特質は失われ、ブロック、勢力圏、重商主義ネットワーク、宗教的ライバル関係などの、より対決的で分散したシステムが台頭してくると心配する専門家もいる。だが、アメリカのグローバルシステムにおける地位が変化しているのは事実としても、中国を始めとする新興市場国には、リベラルな国際秩序の基本ルールや原則をめぐって先進国に闘いを挑むつもりはない。(アイケンベリー)

2017年1月号

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