Focal Points

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2017.1.13 Fri

TPPに代わる日米自由貿易協定を
―― 日米関係の
戦略基盤を強化するには

「就任当日にTPPから離脱する」と表明しているだけに、トランプがこれまでの立場からの後退をみせるのは、何らかのバックアッププランがない限り難しい。とはいえ、トランプはそうしたバックアッププランが存在することをすでに示唆している。「私なら、必要になれば、再交渉できるような、透明性があり、よりシンプルで合理化された二国間合意をまとめる」と約束している。(オースリン )

アメリカは21世紀も国際秩序に非常に大きな影響力を持ち続けるだろう。ただし、それには「アメリカが内向きにならなければ」という条件がつく。TPPからの離脱は、そうした致命的な方向転換のシンボルとみなされてしまう。新大統領は、TPPに背を向けるのではなく、態度を保留して、将来、戦略地政学的な必要性が明らかになったときに批准を再考できるようにしておくべきだろう。(アイケンソン)

アメリカは歴史的に自由貿易と平和を結びつけ、貿易障壁と戦争を結びつけてきた。大恐慌(とその後の長期不況)そしてヨーロッパにおけるファシズムの成功は、1930年代の関税引き上げと保護主義が大きな要因だったと考えられてきたし、冷戦終結後も、貿易は相手国の社会を変貌させ(市場経済と民主主義を定着させるので)国際的平和の基盤を提供すると考えられてきた。(ハールバート)

2017年1月号から

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