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米欧中トライアングル
―― 米欧対立とヨーロッパの選択

達巍 清華大学 国際安全保障・戦略センター所長

Europe Still Needs China: Washington, Not Beijing, Is the Bigger Threat

Da Wei 清華大学 国際安全保障・戦略センター所長で、同大学国際関係学部の教授。

2026年6月号掲載論文

ヨーロッパにとって、アメリカとの対立は、中国との間で抱える課題以上に大きな危険をはらんでいる。中国との対立が主に貿易などの物質的利害にかかわるものであるのに対して、アメリカとの対立は欧州統合やリベラルな価値といった「アイデンティティ」そのものにかかわってくるからだ。実際、欧州右派を擁護するトランプ政権の攻撃的ナショナリズムは、ヨーロッパの統合プロジェクトそのものを脅かしている。アメリカに対抗するために、ヨーロッパが「中国カード」を切る可能性、あるいは、中国が「ヨーロッパカード」を切る可能性はどれくらいあるのか。それとも、世界は文明の衝突へ向かっていくのか。

  • 欧米対立と欧中関係
  • トライアングル
  • 欧中関係の限界
  • 米欧中のバランス
  • ヨーロッパの選択

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