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同盟国の核武装で戦後秩序の再建を
―― 独日加の核武装シナリオ

モーリッツ・S・グレーフラート ユーラシア・グループ 国際問題研究所 フェロー
マーク・A・レイモンド オクラホマ大学 准教授(国際関係論)

America's Allies Should Go Nuclear: Selective Proliferation Will Strengthen the Global Order, Not End It

Moritz S. Graefrath オクラホマ大学アシスタントプロフェッサー(国際安全保障)、ユーラシア・グループ国際問題研究所フェロー(非常勤)。
Mark A. Raymond オクラホマ大学准教授(国際関係論)で、オクラホマ航空宇宙防衛イノベーション研究所の副所長(国際安全保障政策担当)。

2026年1月号掲載論文

ワシントンは核不拡散政策の厳格な順守を見直し、カナダ、ドイツ、日本という少数の同盟国による核武装をむしろ奨励すべきだろう。この3カ国は、合理的な政策決定と国内の安定という面で実績があるし、アメリカとその同盟国に大きな恩恵をもたらしてきた戦後秩序の再建に貢献できる。ワシントンにとって、このような「選択的な核拡散」は、パートナーが地域防衛でより大きな役割を担い、アメリカへの軍事依存を減らすことも可能にする。これらの同盟諸国にとって、核武装は中ロなどの地域的敵対勢力の脅威だけでなく、同盟関係への関与を弱めるアメリカの戦略見直しに対する信頼できる防護策となる。

  • 選択的核拡散を
  • ドイツの核武装と欧州安全保障
  • 日本の核武装と米戦略
  • カナダの核
  • 核による秩序安定
  • 独日加の安定性
  • 慎重に進めよ

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