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台湾の現状と安定
―― 「台湾カード」の強さ

フィリップ・H・ゴードン ブルッキングス研究所 スカラー
ライアン・ハース ブルッキングス研究所 シニアフェロー

Nobody Lost Taiwan: The Island Remains Secure and Stable—for Now

Philip H. Gordon ブルッキングス研究所スカラー。カマラ・ハリス前副大統領の外交顧問を務めた。著書にLosing the Long Game: The False Promise of Regime Change in the Middle East.がある。

Ryan Hass ブルッキングス研究所シニアフェロー、同研究所中国センターのディレクター。2013―17年に、米国家安全保障会議(NSC)の中国・台湾・モンゴル担当ディレクターを務めた。

2025年11月号掲載論文

台湾の将来を心配するのは理解できるが、危機は誇張されている。混乱が示唆するほど政治が分裂しているわけではない。その民主主義と市民社会は強固な基盤をもっているし、台湾には世界最先端の技術がある。その経済は依然としてパワフルでレジリエンスがある。これらの強さを基盤に、台湾は防衛改革を進め、軍事支出を増額している。アメリカの支援が削減されても、中国に対する脆弱性は縮小していくだろう。もちろん、これらで、トランプが中国と貿易協定をまとめたり、習との関係を改善したりするために、台湾について譲歩するリスクを確実にヘッジできるわけではない。だが、仮にそうなっても、台湾は自らの未来を形作る重要な主体性と十分な資源をもち続けるはずだ。

  • 台湾カード
  • 台湾の防衛体制
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  • 台湾の未来

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