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大陸国家と海洋国家
―― アメリカの混乱と世界秩序

S・C・M・ペイン 米海軍大学校 名誉教授(歴史、大戦略)

By Land or by Sea: Continental Power, Maritime Power, and the Fight for a New World Order

S. C. M. Paine 米海軍大学校名誉教授(歴史、大戦略)。中国を中心とする、近代アジアをテーマとする数多くの著作がある。

2025年10月号掲載論文

中国やロシアのような大陸覇権国は、国際システムを巨大な勢力圏に分割すべきだと考える。一方、海洋で守られ、侵略される危険が小さい海洋国家は、争うのではなく、富を蓄積することに専念する。領土ではなく富にパワーは根ざすとみているからだ。だが、現在のアメリカは、まるで大陸国家のように振る舞っている。あまりにも多くのアメリカ人が、海洋国家秩序の恩恵を当然視し、その欠点ばかりを指摘し、その過程で、地理的・歴史的な優位を無駄に浪費している。貿易障壁を築き、近隣諸国を脅し、国際機関を弱体化させるといった大陸国家のパラダイムに回帰すれば、アメリカは再起不能に陥るかもしれない。

  • 海洋国家の強さ
  • 貿易か軍事か
  • 征服と崩壊
  • ロシアと中国
  • 同盟関係の重要性
  • 海洋国家秩序の恩恵

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