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アメリカ後の自由主義秩序を守る
―― 民主諸国の協調と連帯

フィリップス・P・オブライエン セント・アンドリューズ大学 教授(戦略研究)

How to Build a Post-American Liberal Order

Phillips P. O'Brien イギリスの歴史家で、セント・アンドリューズ大学教授(戦略研究)。

2025年10月号掲載論文

多くの国は、トランプ政権に媚びへつらい、米大統領を過度に称賛する努力を重ねてきたが、トランプを懐柔する戦略は失敗する可能性が高い。そうであれば、民主主義と旧来のルールに基づく秩序にいまもコミットする諸国は、国際関係を再構築し、アメリカの気まぐれから自らを隔離し、この極めて不安定な時代にあっても自分たちの自由を広く守る努力をするのが理にかなっている。実際、トランプの勢力圏構想が実現すれば、アジア、ヨーロッパ、北米におけるワシントンの民主的同盟国がアメリカによって守られることはなくなるだろうし、民主諸国は、世界の他の国々を合わせたよりもはるかに多くの核兵器を保有する米中ロという三つの大国と対峙することになる。

  • 民主国家の協調
  • 権威主義への傾斜と勢力圏構想
  • 運命共同体
  • 防衛から攻勢へ

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