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同盟関係の崩壊と米国の孤立
―― 同盟破壊という愚行

マーガレット・マクミラン オックスフォード大学 名誉教授(国際史)

Making America Alone Again: History Offers Few Parallels for Washington’s Repudiation of Its Own Alliances

Margaret MacMillan 歴史家で、英首相デビッド・ロイド・ジョージの曾孫。オックスフォード大学名誉教授(国際史)。著書にWar: How Conflict Shaped Us, The War That Ended Peace: The Road to 1914などがある。

2025年9月号掲載論文

現在のアメリカは、イギリスが帝国の全盛期に経験した状況に直面している。世界最大の軍事大国であることは重い負担であり、それもあって、債務が驚くべき水準に膨らんでいる。中国をはじめとする野心的大国は、ますます高額化する軍備競争に資源を投入している。そして、歴史的に繰り返されてきた通り、他の諸国は古い大国を見捨てて、新興大国に乗り換え、その衰退を機に団結して対抗する誘惑に駆られている。トランプ政権が同盟国への敵対的な姿勢を継続し、長年のパートナーを侮辱し、経済的に損害を与えるような行動を続けるなら、アメリカの前にあるのは、ますます敵対的な世界になるはずだ。

  • 同盟関係の崩壊
  • 大国の興亡
  • 同盟を支える信頼と友情
  • 挑戦されないボス
  • 失われた信頼

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