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形骸化するアメリカの拡大抑止?
―― 中ロによる切り崩し策

デイヴィッド・サントロ パシフィック・フォーラム会長

The End of Extended Deterrence in Asia?: China Is Chipping Away at America’s Security Guarantees to Its Allies

David Santoro パシフィック・フォーラム会長。

2025年7月号掲載論文

中国の指導者たちにとって、アメリカの核の傘による拡大抑止は防衛戦略ではない。北京は「中国の台頭を封じ込め、後退させようと、ワシントンは、オーストラリア、日本、韓国など、北京からみれば、中国の勢力圏にある国に拡大抑止を押しつけている」とみている。概念面から拡大抑止を批判するだけではない。北京は、アメリカの軍事的役割を低下させ、米同盟国に対して軍事的・経済的威嚇策をとり、対米抑止力を強化し、ロシアとの協調を模索している。アメリカと地域同盟諸国が安全保障協力を強化しない限り、米拡大抑止戦略は今後、致命的に損なわれていくだろう。

  • 同盟を切り崩す
  • 北京の対抗措置
  • 深まる中ロの連携

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