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トランプの強硬路線とアジア
―― アジアを強制するか、見捨てるか

リン・クオック ブルッキングス研究所フェロー

How Trump’s Coercion Could Backfire in Asia: Forcing the Region to Choose Sides Risks Pushing It Toward China

Lynn Kuok ブルッキングス研究所フェロー(アジア政策) 同研究所リー・クアンユー チェアー(東南アジア研究)。ケンブリッジ大学 シニアリサーチフェロー。

2025年6月号掲載論文

アジア諸国が「中国かアメリカか」の二者択一を迫られれば、どう対応するだろうか。中国が常に利益を得るとは限らないが、地理的に近く、この地域と広範な経済的つながりをもち、経済的関与を戦略的優位に転化させるスキルをもつ中国は、もっとも利益を確保しやすい環境にある。アジアに選択を迫っても、その答えはワシントンの気に入るものにはならないかもしれない。一方でトランプ政権が、選択を迫るのではなく、同盟国やパートナーを見捨てることで、習近平と世界を勢力圏に切り分ける「グランド・バーゲン」をまとめようとする恐れもある。ワシントンが今後も圧力と無視という路線を組み合わせれば、北京を警戒する政府を中国の懐に送り込んでしまう危険がある。

  • 中国かアメリカか
  • 強制アプローチの弊害
  • 疑心暗鬼の北東アジア
  • 東南アジアの立場
  • 友人を見捨てる

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