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新勢力圏の形成へ
―― 大国間競争から大国間共謀へ

ステイシー・E・ゴダード ウェルズリー・カレッジ 政治学教授

The Rise and Fall of Great-Power Competition: Trump’s New Spheres of Influence

Stacie Goddard アメリカの政治学者で、ウェルズリー大学教授。

2025年6月号掲載論文

中国やロシアと競争するのではなく、トランプ政権は中ロと協力することを望んでいる。トランプの世界観が大国間競争ではなく、「大国間共謀(great power collusion) 」、つまり、19世紀の「ヨーロッパ協調」に似ていることは、いまや明らかだろう。こうして、アメリカの外交路線は、ライバルとの競争から、温厚な同盟諸国をいたぶる路線へ変化した。他の大国から有利な譲歩を引き出すために、トランプがビスマルクのような外交の名手になる可能性もある。しかし、ナポレオン3世のように、よりしたたかなライバルに出し抜かれてしまうかもしれない。

  • 大国間共謀
  • 大国間競争のイメージ
  • 大国間協調
  • 世界を区分する
  • 勢力圏のリアリティ
  • 協調か共謀か

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