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パスポート売買ビジネス
―― 市民権、国籍の値段と意味合い

アトッサ・アラクシア・アブラハミアン ネーション誌 シニアエディター

The Price of a Passport: What Is Lost When Citizenship Is Sold

Atossa Araxia Abrahamian アメリカの作家、ジャーナリスト。ネーション誌のシニアエディター 著書にThe Cosmopolites: The Coming of the Global Citizen.がある。

2024年2月号掲載論文

投資による市民権獲得、つまり、外国人に政府公認のパスポートを合法的に販売する産業が急成長している。国内総生産(GDP)を押し上げる、このビジネスは、観光産業を後押しし、国の借金を減らし、天災後の復興、学校や年金制度の維持を助けている。いまや、パスポート売買は制度化され、例えば、セントクリストファー・ネービスの場合、そのGDPの約40%は国内の不動産を購入し、政府の開発基金に現金を寄付した「投資家市民」によってもたらされている。グレナダの「投資による市民権取得制度」の利用者の9割がロシア国籍保有者なのは、この島国の市民権でプーチン主義から逃れることができるからだ。しかし、このビジネスをわれわれはどうとらえるべきなのか。パスポート売買には複雑な倫理が絡んでくる。・・・。

  • パスポート売買
  • 財政を支える市民権売買
  • 第2のパスポートをもつ理由
  • 倫理的な問題

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