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AI統治と軍備管理の教訓
―― 壊滅的事態を回避する米中の責務

ヘンリー・A・キッシンジャー キッシンジャー・アソシエイツ会長
グレアム・アリソン ハーバード大学教授

The Path to AI Arms Control: America and China Must Work Together to Avert Catastrophe

Henry A. Kissinger キッシンジャー・アソシエイツ会長。1969年から1975年まで米国家安全保障担当大統領補佐官、1973年から1977年まで国務長官を務めた。
Graham Allison ハーバード大学教授。最近の著書に『米中戦争前夜―新旧大国を衝突させる歴史の法則と回避のシナリオ』(藤原朝子訳)がある。

2023年12月号掲載論文

この2年にわたって、AI革命の最前線にいるテクノロジーリーダーたちと問題を検証してきたわれわれ二人は、「AIの無制限、無節操な進化はアメリカと世界に破滅的な結果をもたらす」という見通しには大きな説得力があり、「各国の指導者はいますぐ行動を起こさなければならない」という結論に達した。そうする上で、われわれは冷戦期の核管理の歴史から教訓を学ぶことができる。大国間戦争が80年近くもなかった国際秩序を形作るなかでわれわれが学んだ教訓は、いまAIと対峙する指導者にとって最良の指針となる。AIのもっとも危険な発展と応用を防止するためのガイドラインを作成する機会を手にしている米中は、この機会を早い段階で生かす必要がある。

  • AIと核兵器
  • アチソン=リリエンソール報告
  • 核抑止と核不拡散
  • AIをいかに管理するか
  • 米中とAI

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