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中東の外交戦略と中国
―― 中東諸国の真意は何か

ジェニファー・カヴァナ カーネギー国際平和財団 シニアフェロー(アメリカ外交)
フレデリック・ウェフリー カーネギー国際平和財団 シニアフェロー(中東)

The Multialigned Middle East
How America Should Adapt to China’s Growing Influence in the Region

Jennifer Kavanagh カーネギー国際平和財団 シニアフェロー(アメリカ外交)
Frederic Wehrey カーネギー国際平和財団 シニアフェロー(中東)

2023年9月号掲載論文

アラブ諸国が北京を受け入れたのは、アメリカの軍事プレゼンスが低下したからではない。むしろ、インフラや技術など、ワシントンが支援する能力や意欲が低いと思われる分野で中国を取り込みたいと考えたからだ。当然、ワシントンは中国の影響力拡大に対抗する親米ブロックの形成を中東で目指すべきではない。むしろ、人的資本の向上、教育、グリーン・テクノロジー、デジタル・プラットフォームなど、比較優位をもつ分野への政策ツールと投資をワシントンは拡大していくべきだ。傍流に追いやられないようにするには、アメリカは大国(中国)の介入ではなく、現地の社会経済問題と統治問題が、今後10年間における最大の脅威となる危険が高いことを認識しなければならない。

  • 中国と中東
  • 多様な外交・経済的連携
  • 安全保障重視策の弊害
  • 中東への新アプローチ

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