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米同盟ネットワークの本質
―― 独仏日韓と同盟関係の未来

ロバート・E・ケリー 釜山国立大学教授(政治学) ポール・ポースト シカゴ大学准教授(政治学)

The Allies Are Alright Why America Can Get Away with Bullying Its Friends

Robert E. Kelly アメリカの政治分析者、政治学者。釜山国立大学教授(政治学)。専門は朝鮮半島の南北関係。 Paul Poast シカゴ大学准教授(政治学)。専門は国際関係論。

2022年4月号掲載論文

傷ついた同盟関係を慎重に修復することをバイデンに求める人々は、トランプ政権期に実際に起きたことを誤解している。アメリカの同盟システムは、上下関係と依存そしてアメリカパワーの永続性の上に築かれている。このシステムは、世界的影響力を獲得・維持しようとするワシントンの努力を支えることでアメリカに利益をもたらし、同盟国には防衛費削減の道を開くだけでなく、貿易利益を拡大することで恩恵をもたらしてきた。これが同盟関係に奥行きと打たれ強さを与えてきた。トランプによる権限の乱用やバイデンによるアフガニスタンからの一方的撤退を同盟国が許容したのも、こうした奥行きをもっていたからだ。外交的伝統からの逸脱という空騒ぎがあったとしても、アメリカの同盟関係は極めて堅牢であり、いかに同盟国を安心させるかに思い悩む必要はない。

  • 同盟関係の基盤
  • 同盟における上下関係
  • メルケルとトランプ
  • フランスとトランプ
  • 日本とトランプ
  • 韓国の選択
  • アメリカと決別することの代償
  • 必要不可欠な国

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