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アフガンに迫る人道的悲劇
―― 制裁下の国の民衆をいかに救うか

P・マイケル・マッキンリー  元駐アフガニスタン米大使

Afghanistan’s Looming Catastrophe Why the United States and its Allies Must Act Now to Prevent a Humanitarian Disaster

P.Michael Mckinley 戦略国際問題研究所の非常勤シニアアドバイザー。2014年から2016年まで駐アフガニスタン米大使を務めた。

2022年1月号掲載論文

都市部でも地方でもアフガニスタン全土が食糧不足に陥っていく恐れがある。カブールなどの大都市や州都では、何十万もの公的部門の労働者、教師、医療従事者の給料が支払われておらず、その家族は最低限の収入さえ得られなくなっている。農村部では、干ばつ、現金や市場の不足、そして冬の到来が大きな災害を引き起こしかねない状況にある。タリバンに対する制裁を求めている安保理決議第1988号は依然として有効だが、国連は人道的活動には決議は適用されないと明確に示すこともできるだろう。われわれは直ちに危機的状況に対応すべきで、人道的悲劇が起きて行動を起こすのでは手遅れだ。現地での人道的緊急事態は日を追うごとに深刻化し、アフガン民衆を救うタイムリミットが近づきつつある。

  • 人道的悲劇を回避するには
  • なぜ追い込まれているか
  • いかに手をさしのべるか
  • 新たに資金の流れをつくる
  • 手遅れになる前に

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