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パンデミックによる「学校閉鎖」と格差拡大
―― 途上国の学校再開への投資を

エミリアナ・ベガス  ブルッキングス研究所 シニアフェロー

Unexcused Absence The Pandemic, School Closures, and the Rise of Inequality

Emiliana Vegas ブルッキングス研究所シニアフェロー、ユニバーサル教育センター共同ディレクター。

2021年7月号掲載論文

富裕国に比べて低所得国や中所得国でより長期にわたって学校が閉鎖され、そもそも恵まれない生活環境にあるか、クラスについていけずにいた子供たちがリモートによる学習でさらに取り残されている。こうした学習機会の損失が世界の貧困国で集中的に起きている。質の高い学校教育を受けた子供たちは、そうできなかった子供よりも将来多くの所得を得るようになり、国レベルでみても質の高い教育を与える国は、より高い経済成長率を達成する傾向がある。このトレンドからみれば、現状は今後問題がさらに深刻化していくことを示唆している。低所得国と中所得国の学校をこのままの状態で放置すれば、貧困と格差はますます深刻になる。コミュニティ、政府、国際機関は公立学校、特に貧しく、疎外された地域で暮らす子供たちが通う学校の再開と改善に投資する必要がある。

  • 学校閉鎖の余波
  • 多くの子供たちが取り残された
  • 学校を救う

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