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インド太平洋戦略の幻想
―― 東アジアを重視すべき理由

ヴァン・ジャクソン ビクトリア大学ウェリントン 国際関係論教授

America’s Indo-Pacific Folly Adding New Commitments in Asia Will Only Invite Disaster

Van Jackson アメリカのアジア研究者。カナダのアジア太平洋財団の特別フェロー、ニュージーランドのビクトリア大学ウェリントンの国際関係教授。新アメリカ安全保障センターのシニアフェロー(非常勤)、ニュージーランドの戦略研究センターの国防・戦略フェローも兼務している。

2021年4月号掲載論文

「インド太平洋」という概念が、アジアの代替表現、中国への対抗バランス形成という視点で捉えられている。「自由で開かれたインド太平洋」の目標は高貴なものに思えるかもしれないが、それを模索すれば、アメリカはおそらく道に迷う。実際には、アジアにおけるアメリカのパワーと影響力にとっての中核地域は東アジアと太平洋だからだ。世界でもっとも豊かで、軍事化され、人口の多い東アジアでの戦争を防ぐこと以上に大切なアジェンダがあるだろうか。最新の地政学的流行語のためにこの地域を見放せば、壮大な失敗を招き入れることになる。

  • 東アジアとインド洋?
  • インド太平洋の起源
  • インド洋と東アジアを区別せよ
  • 関与を控えるべき理由

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