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新大統領が直面する内外のアジェンダ
―― バイデンが生かすべき機会を検証する

サマンサ・パワー  ハーバード大学 ケネディスクール教授

The Can-Do Power America’s Advantage and Biden’s chance

Samantha Power ハーバード大学ケネディスクールおよびロースクールの教授。著著にThe Education of an idealistがある。2013年から2017年までアメリカの国連大使を務めた。

2021年1月号掲載論文

新政権は、国内問題の解決を優先し、パンデミックを終わらせ、社会に広く恩恵を与える平等な経済再生を一気呵成に実現し、ほころびをみせ始めた民主的制度を改革しなければならない。バイデンは、経済的不平等、システミックな人種差別、気候変動に正面から向きあって、アメリカを「よりよい再生(build back better)」へ向かわせることで、現在の危機を克服していくと語っている。当然、ワクチンのグローバルな流通を先導し、留学生のためのアメリカでの教育機会を拡大し、内外で政治腐敗と闘っていく姿勢をアピールしなければならない。アメリカの強さを利用し、中国の行き過ぎた対外関与が作り出した空白をうまく利用すれば、そうした構想は、アメリカの能力への信頼を大きく引き上げることができる。これが、今後、アメリカの利益を促進するために必要なパートナーシップの説得や連帯の構築に向けた基盤を作り出すことになる。

  • 再生の条件
  • 無能なアメリカ
  • 中国の勇み足
  • 対外エンゲージメントへの復帰
  • 高等教育というソフトパワー
  • 汚職取り締まり
  • 現在の世界

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